子宮筋腫

子宮筋腫の手術までの治療記録|副作用や体調の変化

2019年春に子宮筋腫が見つかり、2020年3月時点で筋腫の大きさは4㎝。

2022年7月には12cm×7cmまで成長していて、子宮筋腫の腹腔鏡による子宮全摘手術を決断しました。

この記事では、腹腔鏡手術までの治療や薬の副作用などについて記録しています。

  • 治療の内容は?
  • 治療スケジュールは?
  • 薬の副作用はある?
  • 仕事に支障はある?
  • 治療期間中の体調は?

など、治療に進むまでに自分が気になっていたことや、実際に経験した副作用による体調変化などをまとめました。

nami

治療を検討している方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!

手術を受ける病院を紹介してもらう

手術をすると決めたら、婦人科の先生から腹腔鏡手術ができる病院を教えていただきます。

3か所提案があったのですが、腹腔鏡手術の症例が一番多く、先生もオススメの病院が偶然にも家から一番近かったので、そちらに決めました。

紹介状もその日に書いてくださり、受付の方が紹介先の病院へ6月末で初診予約を取ってくださいました。

紹介先の病院での初診と手術日の予約

ある程度は紹介状に書いていただいているので話は早いですが、診察や問診も丁寧でした。

わたしの中ではもう全摘手術を前提にこちらの病院に行ったのですが、先生がやけに慎重だなと思ったら、

👨‍⚕️「子供を産みたいという気持ちがもし少しでもあれば、もう一度よく旦那さんと考えたほうがいいよ。子宮取ってから鬱になる人もいるからね。」

想定外の言葉でびっくりでした!

不妊治療は3年前に、わたしとしては年齢がもう限界と思って辞めたので、今の歳で子供の話が出るとは正直全く予想してませんでした💦

でも良い先生だなぁと嬉しくなりました。

もちろん子供を産むということに全く未練はない(というか無理!笑)ので、そうお伝えして手術の話を進めていただくことになりました。

筋腫が大きいので、リュープリンという注射を4週間ごとに打って、筋腫を小さくしてから手術となります。

偽閉経の状態になるため、この期間は更年期の症状が現れるそうです。

手術はいつ頃できますか?とお聞きすると、

👨‍⚕️「7月から3回注射して、、、9月末でどう?」

早っ!笑 てっきり5回くらい注射して年末頃になってしまうかと思ってました。

10月か11月が希望だったので10月で予約しましたが、治療の遅れ等があると手術日が後ろにずれていくとの事でした。

子宮筋腫手術までの治療スケジュール

腹腔鏡手術までのわたしの治療スケジュールはこちらです。

  1. 7月上旬…リュープリン注射1回目、MRI検査
  2. 8月上旬…リュープリン注射2回目、術前検査
  3. 8月下旬…麻酔科外来
  4. 9月上旬…リュープリン注射3回目、家族説明と入院前準備
  5. 9月末…リュープリン注射4回目

リュープリン注射は4週間ごとと決まっているので、1回目を打ったあとに4回目までの予約をすべて取れたため、仕事の都合が付けやすくて助かりました。

リュープリン注射とは?

リュープリンは子宮筋腫そのものを治療するものではありません。

主に手術までの間や、閉経が近い場合の対処としての治療法で、やめるとまた戻ってしまうそうです。

回数には個人差がありますが、最大でも6ヶ月しか打てません。

(骨粗鬆症のリスクなどがあるそうで保険で治療できるのは6回までと聞きました。)

リュープリンの副作用

気になるのはリュープリン注射の副作用があるのかないのかですよね。

臨床試験での症状別の副作用発生率は子宮筋腫では19.4〜83.5%だそう。

かなり個人差があるようです。

わたしはリュープリン注射を打ったあと、はっきりわかるような副作用は出ませんでした。

不安や気になる症状があれば、すぐに病院へ相談するのが1番ですね。

子宮筋腫の手術に向けて治療スタート

①リュープリン注射1回目(7月上旬)

1回目のリュープリン注射は、生理が始まって7日以内に打つ必要があります。(病院によっては5日以内のところもあるようです)

わたしは30日周期でほとんど遅れもなかったので、初診時に7月上旬で予約を取っていました。

本来はMRI検査も同日となるのですが、予約に空きがなく後日になりました。

仕事や育児が忙しい方は、生理周期と予定を確認してから初診に行くのが良いと思います。

リュープリン注射はお腹に打ちます。

注意点は「注射した箇所を揉まないこと」

翌日にしこりのようになりますが、1日くらいでなくなりました。

注射の副作用としては、明らかにわかるようなものは実感として無かったです。

そして注射を打ってから、大体2週間くらいで生理がもう1回きます。

個人差があって、ダラダラと長期間続く人もいるとか。

わたしの場合は16日後に生理が始まって、5日目にもう終わりそうだなーと思ったのに翌日また出血があり、トータル12〜13日間にわたり少量でダラダラ続きました。

病院からも説明があると思いますが、1回目のリュープリン注射のあとは注意が必要です。

②リュープリン注射2回目と術前検査(8月上旬)

前回から4週間後。

2回目のリュープリン注射の前に、腹腔鏡手術に向けて術前検査を受けました。

検査項目は、「採血・採尿」「レントゲン」「心電図」「肺機能」

手際よく進めてくださり、30分ほどで終わりました。

その後は血液検査の結果を待つため、1時間ほど経って診察となりました。

検査は異常なし!良かった。

ここで何か異常が見つかると他の科も受診しないといけなくなるので、手術の日程が後ろにずれると言われていました。

そして2回目のリュープリン注射。

今回は打った箇所が赤く腫れました。

1回目はしこりのようになって翌日には引いていたけど、2回目は2日経っても腫れていて、バッグなどが当たると痛いです。

あと、注射の翌日は少し倦怠感があるかなぁという感じでした。

今回から漢方薬の処方がありました。

子宮筋腫治療時の漢方薬

注射と併用することで子宮筋腫が小さくなったり、更年期の症状が緩和されるということでした。

たしかに2回目のリュープリン注射後、完全に生理が止まってからは徐々に更年期の症状である「ホットフラッシュ」を実感しました。

ちょうど真夏の時期だったので、その暑さと最初は区別がつきにくかったんですが、明らかに違います笑

ホットフラッシュは、仕事中座っていても急に身体の中心からカーッと熱くなってきて、更年期症状が強く出るにつれて、寝ていても急に熱くなって目が覚めます。

そして今まではスポーツした時くらいでしたが、日常生活でも顔から汗をかくようになりました。

③麻酔科外来受診(8月末)

麻酔科外来って何するのかな?麻酔の説明だけかな?と思いながら通院。

まず問診票の記入があり、家族の既往歴の項目があったので、"事前にわかっていれば聞いておいたのになー"と思いながら、わかる範囲で記入しました。

その後、麻酔科の先生から問診票に沿って内容の確認と手術時の麻酔について説明がありました。

今まで手術いう手術は受けたことがないので、リスク説明を聞くと少し怖くなりますね。

乗り物酔いしやすい人は、術後に麻酔の影響で吐き気がしばらく続く事があるそうです。

わたしはそこまで乗り物酔いはきつくありませんが、やはり術後は吐き気が出たため、ナースコールで吐き気止めを点滴に入れてもらいました。

痛みや吐き気があればお薬をすぐに出してもらえるので、入院だと体調が悪くなっても安心感があります。

その後は手術担当の看護師さんに手術の説明動画を見せてもらって、質疑応答がありました。

手術の予定時間をお聞きしたら、「4時間取ってます」と言われてびっくり!

そんなにかかると思ってなかったので少々ビビリ気味に。。

手術中、家族は控え室で待機できるので、病院のPHSを渡してもらえるということでした。

ただ、4時間待機してもらっても病棟には入れないので(コロナ対策で)、術後の意識もうろうとしている時に、部屋に運ばれるまでのわずかな時間しか顔を合わせる事ができないそうで、旦那さんと話しをして待機は無しにしました。

実際の術後は、周りの人の声は聞こえてるし病室に運ばれている状況はわかるくらいの意識は戻ってたけど、到底話すことなんかできない状態です笑

通院のあとは定番になったスタバでのんびりして帰ります。

④リュープリン注射3回目、家族説明と入院前準備(9月上旬)

この日は旦那さんが同行です。

まずは入院前準備室で、入院時のザッとした流れや注意事項などの説明を受けました。

この時点で個室の希望を出します。

個室空いてますよーって事だったので、この日で予約確定かと思ったら、「確定は当日になります」と。

感染症患者さんの入院が増えると個室を確保しなきといけないので、という事で、それは仕方のない事ですからね。

今の状況だと滅多なことがない限り大丈夫ですよ、との事でした。

1週間の入院と長いので、パソコンを持っていく予定にしていましたが、病室もWi-Fiは飛んでなくて、ポケットWi-Fiも持ち込み不可。

ただ、個室はLANケーブルの使用可(有料)との事だったので良かったです。

医師から旦那さんへ、筋腫の説明から手術の方法や副作用について丁寧に説明してくださいました。

それらの内容をまとめた書類にわたしと旦那さんがサインして提出します。

コロナ禍なので家族の病棟への立ち入りは禁止。

面会も一切できないので洗濯物の受け渡しも看護師さんを介してになります。

唯一顔を見れるのは手術当日の術前と術後の一瞬だそうで、そのために2〜3時間も待ってもらうのは申し訳ないし仕事もあるので、旦那さんには待機はしなくていいよと言いました。

⑤リュープリン4回目とこれは副作用?(9月末)

手術前、最後の通院はリュープリン4回目。

の予定でしたが、3回目の注射をしたあとからさらに身体の不調があれこれ出てきてしまい、結果的に4回目のリュープリンはやめて内服にしてくださいました。

身体の不調が出てきたのは3回目のリュープリンを打った後、2週間以上経った頃。

ふくらはぎが筋肉痛になって、運動してないのになんでかな?と思ったけど、すぐ治るだろうとあまり気にしてませんでした。

でも3日後くらいには倦怠感?なのか身体が重いし、太ももまで筋肉痛に。

このあたりでさすがにこれって筋肉痛じゃないよね?と思うように。

日が経つごとに背中、首肩も動かすと少し痛みが出て、最終的には二の腕にまで。

通院日の前日には朝起きた時から身体が重くて、頭痛はするし、会社に向かう途中で頭がくらくらしてきて血圧がサーッと下がる感じに。

でもまぁ歩くことはできるので会社について仕事もしたけど、今度は異様な眠気。

集中力もないし、仕事の手もすごく遅い。

でも食欲はまぁまぁあるし、熱もないし。

ネットで調べてみてもリュープリンの副作用や更年期の症状に筋肉痛なんて書いてないけど、おそらく自律神経失調症だな、と思いました。

引用元:https://www.saiseikai.or.jp/

これを通院の時に先生に症状を伝えたら、

👨‍⚕️「筋肉痛は聞かんなぁ、、うーん、内服に変えましょか。リュープリンはものすごいキツイからねぇ自律神経のほうにきてるみたいやから内服にと漢方もう1種類出しておくね」

こちらがお薬↓

子宮筋腫治療時の内服薬

リュープリンの代わりにこの内服薬になりました↓

子宮筋腫 レルミナ

このレルミナは朝、食事の30分前に飲みます。

この日、先生から

👨‍⚕️「筋腫は小さくなった感じします?」

と聞かれたんですが、お腹の圧迫感が気にならなくなったし、おトイレがあまり近くなくなりました!笑

手術までに内診で大きさ確認すると思ってたけど、内診は最初だけだったので実際どのくらい小さくなってるのかわかりませんが笑。

nami

治療期間中は薬の副作用や更年期症状、それに伴う様々な不調が現れやすいです。

無理に我慢せず、お医者さんに相談してみましょう!

子宮筋腫治療期間中の体調不良について

これであとは手術日を待つのみとなりました。

今は手術後、快適に過ごしているので余計によくわかるのですが、治療期間中はほんとにかなり体調が悪かったなぁと改めて思います。

これには個人差があると思いますが、わたしの場合はまとめてみるとこんな感じでした。

ホットフラッシュ

リュープリンで偽閉経の状態にして筋腫に栄養をいかなくさせるため、更年期の症状が出てきます。

わたしの場合は2回目のリュープリン注射後からホットフラッシュの症状が強くなり、仕事中やひどくなると寝ている時でも、急に身体の中から熱くなって汗が止まらなくなりました。

夏場だったので歩くだけで暑いですが、室内に入っていつもは5分程度で汗も収まっていたところ、しばらく暑さが引きませんでした。

それに顔から汗が出ると聞いてましたが本当でした!笑

睡眠障害

仕事に一番影響したのは睡眠障害です。

まず寝つきがとても悪くなりました。

ベッドに横になってもなかなか眠りにつけず時間が過ぎていくので、「寝ないといけない」と焦ることでさらに寝付けなくなりました。

さらに眠っても1~2時間ごとに目が覚めるので、寝た気がしない日が続きます。

当然、身体は重いですし、仕事中には強烈な睡魔が襲って集中力が失われるので、正確性とスピード重視の今の仕事にはとてもつらかったです。

わたしは元々少し睡眠障害っぽいところがあるので寝不足の日も多いのですが、通常の睡眠不足とは違ってこの期間はかなり病的な睡魔でした。

全身の筋肉痛

リュープリン注射3回目から2週間ほど経った頃、運動していないのに「筋トレしたっけ?」って思うような筋肉の痛みが。

ふくらはぎから始まり太ももまで痛くなったので、仕事中に椅子から立ち上がる際にも「痛っ!」となるくらい。

さらに日を追うごとに、背中や首肩、二の腕にまで広がったので、全身の筋肉に痛みがありました。

調べてみても、病院のホームページなどに薬の副作用としては筋肉痛の記載はありませんが、検索すると子宮筋腫の治療をされていた方でちらほらと同じ症状の方がいらっしゃいました。

おそらく自律神経の乱れによるものだと思っています。

抜け毛が増える

これも3回目のリュープリン注射のあとくらいから気になったのですが、ある日お風呂上りに髪の毛を乾かしたあと洗面台をみたら、なんかいつもより髪の毛が落ちてるように感じました。

髪の毛は周期があるので、たまたまかな?と思ったのですが、その1か月間くらいはお風呂の排水溝にいつもより早く髪の毛が溜まって、掃除をする頻度が上がっていました。

老化なのかな?とも思ったりしたんですが、子宮筋腫の手術が終わったら抜け毛の量が通常に戻った感じになって、しかも2ヵ月くらいすると生えてきた短い髪が増えたので、やっぱりリュープリンの副作用だったのだと思います。

以上が目立った身体の不調です。

nami

あとから旦那さんにも、「治療中は少しイライラしてた」と言われたので、これはやっぱり更年期の症状ですね笑

さいごに

以上がわたしが経験した手術までの治療内容と、副作用や体調変化になります。

なんとなく治療のイメージは伝わったかなと思います。

治療期間は筋腫の状態によって個人差がありますし、副作用や更年期の症状も個人差はかなりあると思いますが、少しでも参考にしていただければ嬉しいです♡

次の記事は、入院当日から術後10日間の経過と回復の記録を1日ごとにまとめています。