昔から色々とコンプレックスがある私なのですが、そのひとつに『歯並び』があります。
歯並びを一番治したかった20歳そこそこの頃は、歯列矯正は治療費が高くてワイヤーが主流。
ワイヤーとなるとどうしても見た目の問題が気になって、就職したあとも手が出せずにいました。
若い頃は若さで誤魔化しが効く部分もあります。けどこれが歳を重ねるにつれ、やはり出てくるのですよね。
矯正を諦めてから20年。
ふと歯医者の定期検診で目にしたポスターの文字。
『最近、大人の歯科矯正をする人が増えています』
なんとなく、矯正は若い時にするものだと思ってたけど、やっぱり今の歳になっても気になっていた歯並び。
歯並びは顔の印象を大きく左右する要素のひとつだと思います。
インビザラインというマウスピース矯正が主流になっている今。
とりあえずカウンセリングだけでも受けてみようかな?という気持ちになったのが、アラフォーから歯列矯正をしたきっかけでした。
- 目立ちにくいって本当?
- 装着は痛くない?
- どこまで矯正可能?
- 矯正にかかる期間は?
- 費用は?
そんな疑問や、実際にインビザラインで歯列矯正をした感想をまとめました。
マウスピース矯正 インビザラインとは
マウスピース矯正は、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して歯並びを矯正する方法です。
治療の段階に合わせて新しいアライナーに交換しながら徐々に歯を動かし、歯並びを矯正します。
インビザラインの特徴
インビザラインは透明のマウスピース型矯正装置です。
ワイヤーを使用しないので目立ちにくく、自由に食事ができることに加え、痛みが少ないことや通院回数も少なく済みます。
矯正治療を諦めていた人でも治療のハードルがずいぶん下がる印象ですよね。
インビザラインはこんな方におすすめ!!
- 矯正中の見た目が気になる
- 人に気づかれずに矯正したい
- 接客業なので装置が付けられない
- 痛みを軽減したい
- 虫歯になりやすい
- 口内炎ができやすい
- 金属アレルギー
インビザラインのメリット、デメリットとは
従来のワイヤー矯正よりメリットが多い印象で人気のマウスピース矯正インビザライン。
実際どうなの?という疑問をもとに、メリットとデメリットをまとめてみました。
インビザラインのメリット
- 透明の装置なので目立ちにくい
- 装着時の痛みや違和感が少ない
- 取り外しができる
- 歯のケアがしやすい
- 口内炎などのトラブルが起きにくい
- 通院の回数が少ない
最大のメリットはやはり「目立ちにくく、人に気づかれずに矯正できる」ということではないでしょうか。
取り外しが可能なので、大切な予定がある時には外すことができるのも嬉しいですね。
また、取り外して通常通り歯磨きができるので、虫歯リスクも低く衛生的です。
インビザラインのデメリット
- 装着時間を守らないと歯が動かない
- マウスピースでは治療できないケースがある
- ワイヤー矯正のような細かな調整は難しい
取り外しができるというのがメリットである反面、自己管理ができていなければ予定通りに治療が進まないことになります。
また、ワイヤー矯正と違って高度な不正歯列には対応できない場合があるため、抜歯をしなければ理想の歯並びにできないなどの場合はワイヤー矯正を勧められることがあります。
インビザライン矯正のカウンセリング
矯正歯科は数多くありますが、認定医が在籍している歯科を選びましょう。
今回わたしが治療を受けたのは梅田茶屋町クローバー歯科です。
所在地:大阪市北区茶屋町15-22 アーバンテラス茶屋町C棟4階 阪急梅田駅 茶屋町出口より徒歩3分 JR大阪駅より徒歩5分 診療時間 AM9:00〜PM1:00、PM2:00〜PM8:00 日祝休業
インビザラインの年間の症例数によって認定されるプロバイダーという制度があり、わたしが歯のクリーニングで通っていたクローバー歯科は年間症例数1000症例以上で与えられる「レッドダイヤモンドプロバイダー」を獲得している医院です。
矯正についてはわからないことが多く、費用や治療期間などを知らないことには検討ができないので、まずはカウンセリングを受けてみることにしました。
ちなみにこちらのクリニックでは矯正のカウンセリングと検査は無料です。
カウンセリングでは歯のレントゲンを取り、自分の治療メニューの希望と矯正医の見解を擦り合わせる形で治療方法を決定します。
わたしの希望はインビザライン一択。
矯正前の歯並びはこちらです。(上下です)
上の歯は左右の前から2本目が奥に引っ込んだ状態。下の歯もガタつきがあります。
そして歯並びと同時に直したかったのは歯の位置。理想の位置より前に出ている状態なので歯全体を7mm奥に入れるのが理想の位置ということでした。
ただ、そうなると上下左右と計4本の抜歯が必要になり、抜歯をするとワイヤー矯正になると言うことでした。
わたしの選択肢は2つになりました。
- ワイヤー矯正で理想の歯並び&位置にする
- インビザラインで位置は諦めて歯並びを良くする
かなり悩みましたがワイヤー矯正はやっぱりしたくないと矯正医に伝えると、「では抜歯はせず全体の歯を少しずつ削る方法で、今より1mmでも歯の位置を奥にできるようにしましょう」と言っていただきました。
歯の状態によっては、例えば上の歯だけワイヤーで下の歯はインビザライン、などといった組み合わせも可能です。
ワイヤーも目立ちにくい白のものや、歯の裏側に装着する方法などがあるので、まずはカウンセリングを受けてどの方法が自分にとってベストかじっくりと検討されることをおすすめします。
インビザライン矯正の費用
ワイヤー矯正の場合、こちらのクリニックでは上下全顎で75万円+税に、通院ごとに管理料が3500円かかります。
インビザラインの場合、管理料もかかりませんので、最初の支払いが済めば追加で支払いが発生することはありませんでした。
インビザライン矯正がスタート
まずは型取りです。
こちらのクリニックでは、口腔内撮影用3DスキャナーiTero(アイテロ)を使用するため、 従来のシリコン印象材を使用した型取りに比べてスピーディーなので患者への負担が軽減されます。
ただ、スキャナーの機械が割と大きくて、わたしの口があまり大きく開かないこともあって奥歯のスキャンが取りにくそうでした。(笑)
型取りから3週間ほどで矯正終了までの全てのマウスピース(アライナー)が出来あがりました!
わたしの場合は全部で32週分でした。1週間ごとに新しいアライナーに換えていくので、約8ヶ月ほど。
思っていたより矯正期間がすごく短いことにびっくり!
歯にアタッチメントを付けて、最初のアライナーを装着します。
※アタッチメントは歯に一定方向の力をかけられるように、歯の表面に樹脂で作った白色の突起物です。
歯の動かし方によってアタッチメントを付ける位置が異なります。
アライナーを装着した感じは、やっぱり最初は違和感しかないです笑
歯の締め付け感はそんなに気になりませんでしたが、慣れるまでは滑舌が悪いし、アライナーの厚み(0.5mmほど)で上下の歯が噛み合わないのが気になってしまいます。
私の場合は、数週間くらい喋りにくさを感じたり、寝るときには口が自然と開きやすくなってしまいました。
アライナーは1日20時間以上の装着が必要です。朝昼晩の食事とお茶を飲む時以外は装着しておかなければいけません。
最初は奥の歯から動かすので、新しいアライナーに付け替えた当日に少し締め付け感があるくらいでしたが、8週目頃からは少し痛みを伴う感じが2〜3日続く日が出てくるようになりました。と言っても我慢できないような痛みは全くありませんでした。
インビザライン治療が延長
わたしの場合、上顎の前から2本目の右の歯が20週頃から予定通り動かず、当初終了予定の32週が終わったあと、さらに17週追加となりました。
それでもうまく動いてくれず、さらに15週の追加に…。
結局、当初予定の2倍の時間がかかりました。
正直、こんなに延長になるとはガッカリでしたが、せっかく高い費用を払っているので、納得いくまでしっかり直したいですよね。
インビザラインの場合、このように延長で追加のアライナーを作成することになっても、追加費用がかからないのはとても嬉しいです。
インビザライン矯正後の歯並び
2019年4月の矯正スタートから、2020年11月の終了まで、約1年半の矯正期間でした。
矯正前と矯正後はこんなに違いが出ます。
予定より時間がかかったとは言え、歯並びを直して本当に良かったです!
費用も決して安くはないですが、人生の残り半分は歯のコンプレックスから解放されたと思うと払う価値は充分にありました。
矯正終了後は、1年半〜2年ほどは歯並びの後戻り防止のため、保定装置「リテーナー」を装着します。
基本的にはアライナーと同様に1日20時間以上の装着が必要となります。(アタッチメントは外されます)
わたしの場合、1本の歯の動きが悪かったために32週間も延長になったためか、半年後くらいから徐々にリテーナーの装着時間を短くしていき、最終的には就寝時のみの装着で良くなりますとの事でした!
そうなると昼間の飲食の度に取り外ししていた手間が無くなるので、かなりラクになります。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
治療期間や費用などは、歯の状態やクリニックによって異なりますので、矯正を検討されている場合まずはお近くのクリニックへカウンセリングに行くことをお勧めします。
「歯並びに関する意識調査」によると、日本人の約60%が歯並びに悩みを持っているとか。
ですが実際に矯正する人はそのうちの21%と、なかなか矯正に踏み切れない人も多いようです。
出典: 厚生労働省 平成28年歯科疾患実態調査
わたしにとっては大人になってからの歯列矯正はとても満足なものでした!
もし少しでも矯正したくて迷っている方の参考になれば嬉しいです。